生活支援事業Life support

ベトナム人の若者へ
日本で生きるために必要なものを届ける

日本に来た技能実習・特定技能・留学生のベトナム人の若者に対して、彼らのニーズに合わせて、
日本での生活に必要な情報や物資、サービスの提供をおこなっています。

活動内容

  • 行き場を失ったベトナム人
    青年への一時的保護

    コロナ禍における帰国困難者、職場での暴力から避難した技能実習生などを一時的に保護し、健康と精神の安定を回復させながら状況の聞き取りを行い、次のステップへとつなげています。

  • 職場、学校などとの折衝

    様々な事情で解雇や退学を通告された技能実習生や留学生などについて、本人と実習実施機関、学校など双方からの聞き取りを行った上で話し合い、必要に応じて労働組合や弁護士などとも連携しながら解決をサポートしています。

  • 有志企業・監理団体などと
    連携した就労先確保

    職安法などに抵触することがないよう配慮しつつ、有志の協力企業・監理団体などと協力しながら、失職した技能実習生や内定切りにあった留学生などの就労先の確保を側面からサポートしています。

  • 病院の手配と医療通訳

    病院で自らの症状を説明したり諸手続きを行うことができないベトナム人に同行して必要な通訳を行ったり、様々な事情から医療保険を利用できない場合の医療費の清算方法について病院側に国の支援制度を紹介するなどしています。

  • 緊急食糧支援

    遠隔地で経済的に困難な状況に陥っている在留ベトナム人などに、寄付により集められた食料品などを届けています。

  • 出国支援

    コロナ禍のもとで帰国困難に陥っている在留ベトナム人の円滑な帰国をサポートするために、帰国希望者の掘り起こし、事情の聞き取り、リスト化などを行い、帰国便を手配しております。

  • 日本語学習支援

    日本語能力向上を通して、在留ベトナム人が無用なトラブルに巻き込まれず、我が国での在留を継続し、あるいは何らかの困難に遭遇した後でも再チャレンジし、さらに日本社会にも貢献しつつ生活していくことを目指してもらいます。

  • SNS運用による情報発信

    日本での生活の当たり前や日常的な慣習をSNS(TikTokやYoutubeなど)で発信しています。誰でも無料に閲覧できるため、団体への相談に繋がる流入経路にもなっています。

ピックアップ活動

SNS運用による情報発信

日本に来たベトナム人はスマートフォンの所持率は高く、彼らは日本での生活に関する情報をSNSから受け取っていることが多いです。だからこそ、当会は近年SNS運用による情報発信活動に注力しており、行政とも連携しながらリーチできるベトナム人層を広げています。

SNSをチェック

なぜ生活支援事業が
必要とされるのか?

技能実習生・特定技能のベトナム人からのSOS

日本には40万人もの技能実習生、20万人もの特定技能、34万人もの留学生がいます。彼らの中には、労働環境や賃金、社会生活、借金、医療健康問題などにおいて、厳しい状況に立たされていることも少なくありません。特に在留ベトナム人が、まずは安定した生活を送れるために必要な支援をしています。

日越ともいき支援会の3つの強み

技能実習生・特定技能・留学生のベトナム人若者から、当会を支援を求める先として選ぶのには理由があります。 彼らが抱える外国人労働に関する悩みは、言語の壁があると解決しづらいです。当会にはそれをフォローできるだけのベトナム人スタッフが所属しています。また、仏教徒が多い国であるベトナム出身の彼らは、拠点が寺院である当会に信頼を抱きやすいです。最後に、政府や各機関との関係性が強く、必要な支援に繋げることができる強みがあります。

支援を受けたベトナム人の声

パワハラの苦難を乗り越え、名古屋の介護施設で新たなスタート

グエン君(仮)、受けた支援:労使支援、シェルター支援

介護の技能実習生として日本に入国しました。入社して2ヶ月後からパワーハラスメントを受け、辛い思いをし、ストレスで胃腸炎になりました。 会社がパワハラを認めなかったため、ともいき支援会に相談をし、問題を解決するための労使介入をしてくれました。 富山県のシェルターで保護され、同シェルターの他のベトナム人や日本人と共に日本語を学びながら、就職活動を行っていました。
その後、名古屋の介護施設から内定をもらうことができました。将来も日本で長く働き続けたいと思っています。

強制帰国の危機を乗り越え、介護職で新たな道を切り開く

Kさん、受けた支援:就労支援、シェルター支援、生活支援

私は縫製技能実習生として日本に入国しました。しかし、先輩からのいじめが原因で会社からもいじめられ、帰国を強制されそうになりました。 空港に連れて行かれたときは、とても怖かったのですが、NPO法人日越ともいき支援会の助けを得て、日本に残ることができました。
その後、シェルターで保護され、日本語を学びながら就職活動を行いました。しかし、縫製の仕事が見つからなかったため、介護の技能試験に挑戦し、ある会社から内定をもらうことができました。
現在は、介護職として働いており、将来は介護福祉士の資格を取得し、日本で長く働くことを目指しています。

困難を乗り越え、赤ちゃんと共に日本での生活を築く

匿名、受けた支援:労使支援、就労継続支援、妊婦支援

介護の特定技能で会社に1年間半勤務していたところ、妊娠が判明しました。会社には、日本で出産し、産後に仕事復帰したいと希望を伝えましたが、ビザの更新をしてくれませんでした。そこで、NPO法人日越ともいき支援会に相談し、交渉をお願いしました。しかし、会社はさまざまな理由を挙げ、ビザの更新をしようとしませんでした。何度も交渉を重ねた結果、会社は慰謝料を支払い、合意退職となりました。
その後、ともいき支援会にビザの更新を手伝ってもらい、無事に日本で赤ちゃんを出産することができました。
今は子育てをしながら働くことを目指して就職活動をしています。将来は家族と一緒に日本に定住したいと考え、努力しています。

活動報告

  • 職を失った技能実習生支援:東京機構の対応に疑問

    職を失った技能実習生支援:東京機構の対応に疑問

    • 就労先確保
    • 職場学校等との折衝
  • 職を失った技能実習生支援:解雇後の聞き取りと入管支援の準備

    職を失った技能実習生支援:解雇後の聞き取りと入管支援の準備

    • 就労先確保
    • 職場学校等との折衝
  • 自宅出産技能実習生、葛飾区こども総合支援センターで支援手続き

    自宅出産技能実習生、葛飾区こども総合支援センターで支援手続き

    • 病院手配・医療通訳
    • 普及啓発
  • 在ベトナム日本大使館と連携、妊婦支援

    在ベトナム日本大使館と連携、妊婦支援

    • 病院手配・医療通訳
    • 緊急食糧支援

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